万一に備え、建物の構造をより強固に。
劣化等級は、構造等の様々な条件をクリアすることで、3世代まで大規模な改修工事をせず使えるよう対策されているものです。
本設計では、一般的なコンクリートよりも強度を強め、設計基準強度Fc=30N/㎟以上としました。これは1㎡当たり約3,000トンもの重量を支えられることを示しています。
※1.捨てコンクリート・土間コンクリート・外構擁壁等を除く「建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事2018(日本建築学会編)」の考え方を引用。
水セメント比はコンクリートを作る時の主要な材料である水とセメントの割合です。水の量が少ないほど強度が高くなり耐久性はアップします。当マンションでは、基礎を含む躯体部分の水セメント比を50%以下としました。
※一部除く
硬化したコンクリートが、外力に対してどのような強さを持つかを見る目安が強度です。当マンションでは、コンクリート技士による管理のもと、配合されたコンクリートの一部を現場でサンプルとして採取し、圧縮強度試験を行っています。
圧縮に対する強度が非常に大きく、主に建築物の荷重を支える構造材として多用されています。
チェック項目はコンクリートの硬さ、空気量、塩分含有量、温度など、打込み日、打込み工区かつ150㎥ごとの検査をクリアしたコンクリートがポンプ車により送られ、型枠に流し込まれます。
※捨てコンクリート等を除く
中性化を防ぐ対策は鉄筋を包むコンクリートの厚さ(かぶり)の確保。そこで、当マンションでは、かぶり厚を土に接しない部分は約30mm〜約50mm、土に接する部分は約50mm〜約70mm確保し、耐久性を保っています。
スランプとは凝固前の生コンクリートの流動性(やわらかさ)を示す値で、値が大きくなるほど流動性の高い生コンクリートだといえます。当マンションでは、コンクリートスランプ試験を行い、流動性が適切かチェックをしています。
鉄筋コンクリート構造とは、鉄筋とコンクリートを用いた建築の工法で、RC構造またはRC造といわれています。鉄筋の座屈や撓み(たわみ)等により曲がりが生じてしまう性質とコンクリートの曲げや引張強度に弱い性質を相互補完する理想的な組み合わせです。
工事段階でも厳しいチェックを行っています。まずは定期的に担当者が現場で工程内チェックを行い、品質管理を随時行っています。
耐力に余裕を持たせ、より粘り強くなるように、鉄筋を一列に配置するシングル配筋にかわり、粘り強さを発揮するダブル配筋を外壁に採用しています。
※一部除く
フープ筋の継ぎ目は1本ずつ工場で溶接加工された閉鎖形になっているフープ筋を柱に使用。コンクリートを拘束する力が高く大地震における粘り強さに優れています。
※一部除く
フープ筋の継ぎ目は1本ずつ工場で溶接加工された閉鎖形になっているフープ筋を柱に使用。コンクリートを拘束する力が高く大地震における粘り強さに優れています。
※一部除く
鉄筋コンクリートに用いる鉄筋に、日本工業規格(JIS)に適合した鉄筋を使用しています。また、壁や床、フープ、スターラップには、強度を保つために、径約9mm以上の物を使用しています。
鉄筋コンクリートに用いる鉄筋に、日本工業規格(JIS)に適合した鉄筋を使用しています。また、壁や床、フープ、スターラップには、強度を保つために、径約9mm以上の物を使用しています。
安全性の高い立地環境
武蔵野台地
武蔵野台地とは、多摩川によって運搬され堆積した砂礫が扇状地を形成した洪積台地のことをいいます。
その上部は火山灰が降り積もってできた関東ローム層によって覆われています。自然堆積した関東ローム層は、地盤条件として良好と言われています。
また、地震災害に対する都民の認識を深めるため、地震に関する地域危険度測定調査結果と避難場所等をまとめた「東京危険度マップ東京23区+多摩地域(右図)」では、「エステムコートグラン 吉祥寺」が建つ立地は危険度が低い場所になっています。(2022年9月現在)
強固な地盤の上に建つ直接基礎工法
基礎工事には杭基礎と直接基礎があります。地面に杭を打って基礎を安定させるのが杭基礎。一方、コンクリートの土台に建物を乗せてそれを基礎とするのが直接基礎で、地盤が強固な土地で採用される工法です。
「エステムコートグラン 吉祥寺」は、強固な地盤であることから、直接基礎が採用されています。