構造&地盤
万一に備え、
建物の基礎構造をより強固に。
おおむね75〜90年間、
大規模な改修工事を必要とするまでの
期間を伸長する為の対策が講じられています。
本設計では、一般的なコンクリートよりも強度を強め、設計基準強度Fc=30N/㎟〜36N/㎟としました。これは1㎡当たり約3,000t〜約3,600tもの重量を支えられることを示しています。
※1.杭・付属施設・捨てコンクリート・土間コンクリート・外構擁壁等を除く※「建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事2018(日本建築学会編)」の考え方を引用
※計画供用期間:建物を継続して使用した時に、構造体の大規模補修が必要となるであろうと予想されるおおよその期間。※コンクリートの構造設計の際に基準とするコンクリートの圧縮強度、材齢は28日を標準としています。
水セメント比はコンクリートを作る時の主要な材料である水とセメントの割合です。水の量が少ないほど強度が高くなり耐久性はアップします。当マンションでは、水セメント比を基礎を含む上部躯体部分は50%以下としました。
※一部除く
硬化したコンクリートが、外力に対してどのような強さを持つかを見る目安が強度です。当マンションでは、コンクリート技士による管理のもと、配合されたコンクリートの一部を現場でサンプルとして採取し、圧縮強度試験を行っています。
圧縮に対する強度が非常に大きく、主に建築物の荷重を支える構造材として多用されています。より強度・耐久性・作業性をもたせるために、混合方法(配合・養生・製造方法)を選んで使用しています。
チェック項目はコンクリートの硬さ、空気量、塩分含有量、温度など、打込み日、打込み工区かつ150㎥ごとの検査をクリアしたコンクリートがポンプ車により送られ、型枠に流し込まれます。
※捨てコンクリート等を除く
中性化を防ぐ対策は鉄筋を包むコンクリートの厚さ(かぶり)の確保。そこで、当マンションでは、設計かぶり厚を土に接しない部分は約30mm〜約50mm、土に接する部分は約50mm〜約70mmに設定し、耐久性を保っています。
スランプとは凝固前の生コンクリートの流動性(やわらかさ)を示す値で、値が大きくなるほど流動性の高い生コンクリートだといえます。当マンションでは、コンクリートスランプ試験を行い、流動性が適切かチェックをしています。
鉄筋コンクリート構造とは、鉄筋とコンクリートを用いた建築の工法で、RC構造またはRC造といわれています。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートのお互いを補強し合い理想的な組み合わせです。
工事段階でも厳しいチェックを行っています。まずは定期的に担当者にて現場で工程内チェックを行い、品質管理を随時行っています。
耐力に余裕を持たせ、より粘り強くなるように、鉄筋を一列に配置するシングル配筋にかわり、粘り強さを発揮するダブル配筋を採用しています。
※一部除く
帯筋の継ぎ目は1本ずつ工場で溶接加工された閉鎖形になっているフープ筋を柱に使用。コンクリートを拘束する能力が高く大地震における粘り強さに優れています。
※一部除く
鉄筋コンクリートに用いる鉄筋に、日本工業規格(JIS)に適合した鉄筋を使用しています。また、壁や床、フープ、スターラップには、強度を保つために、径約9mm以上の物を使用しています。
構造躯体の倒壊防止
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第3項に定めるもの)に対して、倒壊・崩壊等しない程度の建物を指します。
※倒壊、崩壊等しない程度とは人命が損なわれるような壊れ方をしない程度。
※数百年に一度程度発生する地震とは震度6強〜震度7程度。
地盤の許容支持力
地盤の許容支持力とは地盤が支えることができる耐力のことです。
杭の(長期)許容支持力
最小約3,310kN/本〜最大約9,310kN/本
杭の許容支持力とは1本の杭が支えることができる耐力のこと。当マンションの杭は、約3,310kN/本〜約9,310kN/本まで支えることができます。当マンションは、「既製コンクリート杭」39本で支持しています。
当社の他物件は約30m〜約60mのコンクリート杭が必要ですが、
「エステムコートグラン朝霞台」は強固な地盤のため、
杭先端の深さは約28m〜約29mで支持層に届いています。
■浸水した場合に想定される想定水深
■内水ハザードマップ
構造&地盤